保育士は国家資格
「国家資格である保育士資格を保有し、都道府県知事への登録をした者。
また、日々保育を必要としている子どもに保育所などにて保護者に代わり保育をする者。」と定義されています。
資格によっては一定期間ごとに更新が必要なものも数多くあります。
ですが、保育士資格は更新の必要がありません!
保育士資格は資格取得後に一度保育士登録を行うと、その後更新の必要はありません。結婚・子育て等で何年ものブランクがある場合でも、「働きたい!」と思えばいつでも直ぐに働くことができるのです。
私が実際に受講した通信教育の大原
幼稚園教諭と保育士の違いとは?
幼稚園教諭と保育士は何が違うのか?とよくきかれます。 子どもを預かるということは同じですが、むしろ同じなのはその部分だけです。
簡単に説明をすると…
管轄
・保育所・・・「厚生労働省の児童福祉法」 →保育士資格が必要
・幼稚園・・・「文部省の学校教育法」 →幼稚園教諭免許が必要
入園できる年齢
・保育所・・・「0歳〜小学校就学前」
・幼稚園・・・「3歳〜小学校就学前」
時間
・保育所・・・「原則8時間」
・幼稚園・・・「原則4時間」
→最近ではほとんどの私立幼稚園は「お預かり保育」を実施しています。
預かる時間は園によって異なります。
入園基準
・保育所・・・「保護者が保育にかけると判断された場合」
・幼稚園・・・「その市町村に住民登録している子供」
仕事内容の違い
幼稚園の先生
幼稚園の管轄は、文部科学省の学校教育法になりますので、実は「学校」のくくりになるのです。春休み・夏休み・冬休みなどの長期の休み、始業式や終了式など、学校と同じような年間のスケジュールになります。幼稚園は教師としての技量を求められ、絵画・運動・子どもの知的好奇心を促す遊びなどの研修がさかんです。
子どもたちは基本4〜5時間しか園にいませんが、先生たちは子どもたちが帰った後も仕事がたくさんあります。幼稚園は「月案」や「日案」や「週案」などで計画をたててから保育をします。また保育後は、記録・反省の記入、次の日の保育準備、行事などの会議があります。少ない保育時間でいろいろな経験をさせてあげようとすると、事前準備がとても大切になるのです。
毎学期、懇談会をする園もありますし、発表会、参観日などの行事もあります。短い時間の中で教育効果をあげ、保護者の期待に応えるというのが、幼稚園の先生の大変さだと思います。
先ほどの説明のように、幼稚園教諭は学校の先生となります。生活する上での知識・指導・教育などを教えていくことが大きな役割となっています。
保育園の先生
厚生労働省の児童福祉法が管轄になるのが保育園です。保育園は保護者が仕事などの理由で日中子育てが難しいとされる家庭の子どもを預けるところです。保育士は保護者の代わりとなり、生活の援助をします。排泄・食事などの基本的生活習慣を子どもが身に付けられるようにすることが大きな役割です。預かる時間は最長で12時間ほどです。一方、保育士は8時間は「子どもを見る時間」で、その後に会議や記録、保育の準備をします。0〜3歳の乳児さんになると、抱っこしてあやすことも多くなりますので、かなりの体力を必要とします。
参観日などを設けている園もありますが、参加できない保護者もいますので、多くは連絡帳でやりとりをします。
職員数が幼稚園より多いので、何人かの先生と複数で担任を受け持つこともあります。経験の少ない先生の中には、一人担任の多い幼稚園より保育園を好む方もいます。
長時間安全に子どもを見るというだけでも相当気が張るものです。子どもといる時間が長いのも保育園の先生の大変さの一つだと思います。